VOL.8(2001年1月19日掲載)

●プロモーション その2
 今回はファンサービスについて少し紹介したいと思います。
 一度日本の留学生(中学生だったと思います)の団体が来たんです。こんな田舎にホントかよ?とも思いましたが…。GMのデイブに「今日は何もやらなくていいから、みんなの相手をしてあげろ。」と言われてずっと試合中彼らと一緒にいて、いろんな話しをしました。ノリのいい音楽が鳴り続き、スコアボードにもタイミング良くいろんな映像がでてきます。彼らはほんとうに楽しんでいるようでした、というよりも「こんなのあるの?」とビックリしてるという感じでした。5回の裏にグランド整備をする時間があるのですが、彼らがそれをやらせてもらったんです。ちなみに普段も一般のファンがそれをやります。グランドに降りてトンボ(みたいなもの)を引いて土をならします。その時アナウンサーが「日本から来た留学生の〜!!!」と彼らの名前を呼んで紹介すると、お客さんはそれに応えて歓声を挙げてくれました。もう大喜び。マイナーとはいえ選手達はすぐそこにいるし、きれいな芝の上を歩いたわけです。グランドから見る風景はスタンドが広がって、何ともいえず最高です。間違いなく一生の思い出になったでしょう。普段野球を見ない女の子も感動していました。こういったファンサービスは本当に徹底していてとても勉強になりました。
Turn-Back-The-Clock ナイト:
時計を昔に戻して、ボールパークは50年代に!という主旨のプロモーション。選手はオールドスタイルのユニホーム。スタッフも全員昔のスーツ姿。音楽もこの日はゆったりと…。
 

「Take out to the ballgame(私を野球場に連れてって)」を歌う姿。他のスタッフがからかう。
 加えてもうひとつ。みなさんご存知の通り、向こうでは7回の裏に「セブンスイニング・ストレッチ」といって「Take out to the ballgame(私を野球場に連れてって)」という唄をみんなで歌います。ヒッコリーではいつも決まった常連ファンのおじいちゃんがマイクを持ってみんなをリードして歌うのですが、ある日その人が来なかったんです。僕は前から「いつか歌いたい!」と言っていて、ついにその日「おまえがやれ!」と、僕が歌うことになりました。
 緊張しましたが、いざ始まるとこれが気持ちよくって。日本人が歌うからお客さんは「なんだ、なんだ」みたいな感じで大注目。で、すごい盛り上がっちゃったんです。その後はそのおじいちゃんと半々くらいで唄の担当をすることになりました。話しがズレましたが、これもファンを楽しませるひとつの演出です。

 マイナーリーグのファンを楽しませるための『仕掛け』は驚くほどたくさんあります。アメリカに行ったら、ぜひともマイナーリーグ観戦を!

地元の美容師さん達がファンのヘアーカットやメイクを無料でやってあげる。それもド派手に!マイナーリーグは地元密着なのです。

試合前のサイン会は結構やりました。練習が終わった後、試合直前まで行う。若い選手達もこうやってファンサービスを学んでいくのだろう。

マイナーリーグ球団職員体験記
【VOL.1 はじめに】
【VOL.2 渡米までの過程など】
【VOL.3 感動の初日(後半)】
【VOL.4 現地での生活】
【VOL.5 オールスターゲーム】
【VOL.6 遠征行きました!】
【VOL.7 プロモーション その1】
【VOL.8 プロモーション その2】

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