芥川龍之介(1892〜1927)
大正3年、一高(現東京大学教養部)の出身者による『新思潮』に「老年」を発表し、以後創作活動の道に進んだ。大正5年発表の「鼻」が夏目漱石の目に留まって文壇にデビュー。<新理知派>または<新思潮派>と呼ばれる勢力の筆頭として、「地獄変」をはじめとする数々の名作を世に送り出した。大正10年に中国を旅行し、この時期から体調を崩して自身の創作に影響を及ぼしはじめる。
昭和2年7月24日、『ぼんやりとした不安』という言葉を残し、自宅で服毒自殺。身辺小説「歯車」、執筆活動とかかわってきた半生を描く「或阿呆の一生」、キリストにみずからを投影した「西方の人」「続西方の人」などが最後の作品となった。
文・構成/株式会社オズボーン 写真/石塚公昭 |