
【Part.60】
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クリスマスのイルミネーションが競い合うように飾られています。以前の色つき豆電球から、今はカラーLEDに入れ替わって、明るさ、鮮やかさ、色の変化が格段に進歩しました。
LEDは消費電力や熱の発散が低く、ダイオードをたくさん使えることが美しさ倍増につながっているのでしょう。
それもこれも日本人(日本の企業)のブルーLEDの開発があってのこと。以前からあったグリーンとレッドにやっとブルーが加わって、今があるんですね。日本人の勤勉さと開発能力の高さに感謝です。
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さて今回も前回に引き続いて、「RAWデータ」の話。
RAWの撮影にはいろいろな利点があるのですが、一度ではなかなか説明しきれないので、小分けにして話そうってわけです。決して小出しではなく小分けです。はい。
前回は、RAWで色や明るさの調整を行うと JPGよりも画質の劣化が抑えられることを話しましたが、今回はRAWの最も便利な機能についてです。
もちろんそれに関する本も出ていますが、ともすると専門的に走りがちで何だかとてもややこしい。ここはコミュニティ誌、より簡単に誰でもわかる井石流の説明でいきましょう。
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「ホワイトバランス」って何? |
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で、一番の便利な点というのは、どのデジカメにも付いている「ホワイトバランスの設定」が、RAWならば撮影した後でも自由に選べることです。
そのホワイトバランスって何だ? というのが気になりますね。ご存じない方のために説明を少しだけ。
私たちは太陽の下でも白熱灯の下でも白い色を同じ白と認識できます。実はそれは、私たちの脳が補正しているからで、本当は色の成分が違うので同じ色ではないのです。
フィルムカメラは、色の感度がフィルムで決まっているので、カメラのほうでこれを変えるのは困難(せいぜいフィルターを使うぐらい)。だから白熱灯や蛍光灯の下で撮った写真は不自然な色になっちゃうわけです。
これに対してデジカメは、グリーン、レッド、ブルーをそれぞれ別々の電気信号として取り出します。この3つの信号の大きさを変えてやる、すなわち人間の脳のように自然な色に見えるよう補正してやるーこれがホワイトバランスの設定というわけです。
デジカメには「オートホワイトバランス」といって、自動的にこれをやってくれる機能もあります。進歩したものです。ただ、さすがのデジカメも脳のようには完璧ではありません。
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RAWでホワイトバランスが自由自在 |
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そこでRAWの登場となるわけです。
撮影時はとりあえずオートホワイトバランスに設定しておけば、RAWデータならパソコンに取り込んだ後で、モノクロ、白熱灯、蛍光灯などなど何でもござれ。画質を落とさずに何度でも繰り返して調整でき、自分好みの色調に仕上げることができます。
もちろん JPGでもかなりの調整は可能ですが、元のデータをいじるので、色飛びや画質の劣化は避けられないんです。
とくにイルミネーションや紅葉、夜景、雪景色など、照度が大きかったり色が鮮やかな被写体はホワイトバランスがずれやすいので、RAWのほうが断然有利。メディアに余裕があればRAWデータでの撮影をお勧めします。
また、モノクロ写真好きにとってもRAWは便利ですよ。
後からいくらでも調整できるので、最初からモノクロで撮影したのと同じ画質の写真が得られます。要するにカラーとモノクロ両方撮りしているようなもので、これは便利。 JPGでも変換できますが、階調がはっきり違います。
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お手軽で行くか、マニアックに攻めるか |
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RAWは撮影データのサイズが大きいので、撮影可能枚数が減るのと、後でちょっと面倒な現像が必要というデメリットはありますが、イメージにあった作品創りには欠かせない記録方式です。
お手軽な JPG、ちょっとマニアックなデジタルアーチスト気分のRAWというところでしょうか。どっちを選んで撮影するかはあなた次第です。
これからクリスマス、お正月と写真を撮る機会が多くなりますね。ここ一番の大切な写真はRAWで、楽しさいっぱいの仲間との写真は JPGでたくさん撮り。こんな選択もいいかもしれません。
フィルムの現像作業はかなりの専門知識や複雑な処理が必要で、なかなか自分で写真を現像することはできませんでした。
とくにカラーの現像をする人はもっと限られていました。それが今では明るい場所でパソコン画面を見ながら、楽しく写真遊びができるんです。
プロや一部の人の楽しみが、今や誰でも楽しめるようになったというわけです。
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正直言うと、アナログ好きの私も最近はすっかりデジタル派に。でも、なぜか気合いの入った写真を撮ろう思うとフィルムカメラに手が行ってしまうんですよ。とくにモノクロは。
そんなわけで、どちらでも何でも選べる今の時代。そんな先端技術に感謝です。
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| RAWで撮影して、ホワイトバランスを調整した例。 |
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オートホワイトバランスに設定し、RAW撮影した例。 |
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| RAWで撮影して、モノクロに調整。 |
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RAWで撮影して、白熱灯設定で調整。 |
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