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レンズのむこうは宝島

【Part.54】
 先日、本屋さんに行って写真コーナーを覗いてみると、何年か前より写真関係の雑誌が増えていることにびっくり。それもデジタル写真に関係したものが断然多いのにもびっくり。
 女性層を意識したものから日記調のものまで、以前の「写真=マニアック」というのとは、かなり印象の異なった雑誌が増えたようです。
 最近の写真ブームは男女問わず広い年齢層に浸透しているようです。やはり、カメラがデジタルになって、手軽に失敗のない写真が誰にでも撮れるようになったせいでしょう。
 今や銀塩写真品質のプリントが自分で簡単に出来ます。しかも、さまざまな加工・修正まで自宅のパソコンで出来てしまいます。これが一番の魅力なのかも知れませんね。
 いつかはこんな時代が来ると思っていましたが、こんなに早く来るとは! さまざまな形で写真を楽しむ幅が広がったことは本当にあり難いことです。
カメラアイコン ラインライトでワンランク上の写真をゲット
 さて、前回はレンブラントライティングについて少し話しましたが、いかがでしたか?
 人物写真のライトは基本の基本。簡単なようで奥が深い。
 ハマると写真が本当に格好良く見えるから不思議です。ちょっと数をこなしてテクニックを身につけてしまいましょう。
 で、今回はその続きです。写真を楽しめるようになると一度は撮ってみたいライティングの一つに「ラインライティング」というのがあります。
 私も大好きなライティングの一つで、人物やペットがなかなか雰囲気のある写真に仕上がるので、応用編としては絶対お奨めのライティングです。
カメラアイコン 逆光を使った「ふち取り効果」
 かめば意外と簡単にできてしまうのが井石流。
 簡単に言えば、影に光で縁取りをするといった感じ。文字だって縁取りをすると格好良く見えたりするのと同じで、写真も格好良くなるんです。
 言葉ではイメージがつかみにくいでしょうから、作例を何点か載せてみました。これを参考にしてください。
 このライティングの基本は「逆光」であること。以前にも何回か話したことがあるように、逆光は被写体を立体的に見せる魔法のライトと言っても過言ではありませんから、逆光を怖がっていてはかえって逆光果です(親父ギャグ)。

左側から綺麗に光が。ラインライトの成功例→

カメラアイコン 暗めの背景を選ぶ
 さてラインライトのコツの第一のポイントは背景選びです。
 明るい背景に光の縁取りをしても縁が目立たないので、比較的、暗めの背景を選ぶことが大事になります。ただし、ちょっとした日陰ぐらいでも十分に効果があるので、わざわざ特別に暗いところを一生懸命探す必要はありません。
 チャンスがあれば、かなり暗いところを背景にして、よりクッキリしたラインライトでインパクトのある写真にしてみましょう。

カメラアイコン レンズフードは必須アイテム
 第二のポイントは、角度の低い逆光のこともあり、レンズに直接太陽光が入りやすくなるため、フードで遮光することです。
 せっかくの光のラインが、レンズのフレヤー&ゴーストでぼやけてしまっては何にもなりません。レンズフードは屋外室内を問わず必須アイテムです。
 デジタル、アナログを問わずコンパクトカメラが逆光に弱いのは、フードがなかったり短かったりするのが要因です。フードは飾りじゃないんですね。
 また、ズームレンズのフードは、広角側にフードの長さを合わせているので、望遠側ではあまり効果が期待できません。望遠用のフードがあれば言うことなしです。



↑太陽がレンズに入ってしまった失敗例。

カメラアイコン 広角より 望遠が有利
 そして、広角レンズよりも背景がぼけやすい望遠レンズを選ぶのが第三のポイント。
 かなりの逆光で撮るラインライトは背景が広く写る広角にはちょっと不利。望遠のほうが一層ラインの効果が得られます。
 また、コンパクトカメラの望遠域ではどうしても物足りなさを感じてしまうので、一眼レフタイプのカメラがお奨めです。

 手軽にラインライトが楽しめるちょっと面白い方法を。
 トイレットペーパーやラップの芯を望遠鏡のようにして、太陽が低めの逆光で、人物やペット、花などを覗いてみてください。ラインライトが意外と簡単に確認出来ます。またレンズフードの大切さも分かります。試してみてはいかがですか?
 今回はちょっとマニアックになりましたが、以上のこの三つのポイントさえ押さえれば華麗なラインライト写真がゲットできること間違いなしです。
 前回のレンブラントライトと今回のラインライトを駆使して、あなたの被写体を原石から宝石に変身させてみませんか。