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レンズのむこうは宝島




【Part.36】
 これからますます寒くなる季節。カメラは真夏の暑さも苦手ですが、寒いのも実は苦手。人も機械も快適な季節が好みのようですね。
 そこで今回は真冬に向けて
ちょっとしたアドバイスをお話したいと思います。
カメラアイコン 予備電池を必ず用意しておく
 まずは電池の話。電池不要の機械式カメラの時代は終わり、今やマニア向けの特殊なカメラをのぞけば、全てが電気仕掛けになってしまいました。
 象徴的な存在がデジカメですが、いまやフィルムカメラだって動くところはほとんどが電気仕掛けです。
 その電池、技術の進歩で以前とは比較にならないくらい寒さに強く、小型で長持ちするようになりました。とは言ってもやはり冷え込むと弱点をさらけ出してしまいます。
 ビデオやデジカメの撮影中に電池がなくなり撮れなくなった経験、皆さんもあるでしょう。
 プロは電池の消耗には常に気をつかいます。なにせ、撮影中に電池切れで中断などというのは許されません。タイミングを失ったら、二度と同じシチュエーションなど戻ってこない場合が多いのですから。なので、冬場は特に予備バッテリー保管にも結構気を使うんです。
 そこで、大切な場面の撮影中に「あ!電池がない」の防止のために、予備の電池は必ず用意をしておきたいもの。とくにデジカメには必須アイテムと心得ましょう。
 
カメラアイコン ご存じ!温めて復活させる」
 しかし、あいにく予備の電池は持ってないし、カメラの電池目盛りはゼロ…。こんな場合ってありますよね。
 でも、ここであきらめてはいけません。たぶん皆さんもご存じだと思いますが、電池は温めると少しだけ復活してくれるんです。これは、電池というのは中で化学反応によって発電していて、温めると化学反応が活発になるせいです。
 カメラから電池を取り出してポケットに入れて暖める。これ、スキー場などのように極端に寒い所ではかなり効果があります。使い捨てカイロのようなもので暖めればなお効果的。アルカリ電池はとくに寒さに弱いのでこの方法を試してみましょう。
 ただし、これはあくまで応急的なもの、またすぐに電池がなくなります。2回目は使い切ってしまっているので効果はありません。新しい物に交換を。
カメラアイコン カメラを温度に馴染ませる
 次に温度差による結露の問題。急に周囲の温度が上がったり下がったりすると、金属やガラスは結露してしまうことがありますね。カメラを持って寒い外から温かい室内に入ったり、また、温かい鍋物などに近寄るとイッキに曇ったりします。これもカメラにはよくないんです。
 とくにレンズは曇りやすく、なかなかクリアーな状態に戻らない。それどころか、内側までそんな状態になっているかも知れないのです。
 これをある程度防ぐには、急激に温度が変化しそうなときは、それを予想して、10分くらい前にコートや服の中に入れて体温で暖めてやるとかなり違います。実際我々もそうしていますので試してみてはどうでしょう。
カメラアイコン 一番大事な人の防寒対策
 さて、カメラの寒さ対策も大切ですが、冬の戸外の撮影で一番大切なのが撮る側本人の対策。寒さは撮る気をなくし、体の動きが悪くなってシャッターチャンスを逃す原因の一つなんです。
 上半身だけでなく足元の防寒対策もしっかりとしたいもの。足首あたりにとくに寒さを感じる部分があるそうで、私も使っていますが、レッグウォーマーは実に効果的な防寒具の一つですよ。
 カメラや三脚は合成樹脂製もありますが、多くは金属製。思った以上に冷たく、ついついポッケに手を入れてしまいがち。そんなときに役立つのが指先部分を切り取った手袋です。
 自分で切って作るのもいいのですが、釣り具屋さんにいくと、ぴったりのスグレモノを売っていて、実は私もそれを使っています。
 気温のもっとも低くなる真冬の早朝などは最高の写真どき。
 鳥の吐く息さえ白く見えたり、霜柱に朝日が当たって宝石の輝き―なんてことも。日が高くなってからでは見られない光景がたくさんあります。
 この冬、カメラと人の完全防寒対策で、「カメラの向こうの宝探し」はいかがですか。

 ところで、前号で中国のスナップを紹介しましたが、もう少しお見せしたいものが残っているので、ここに載せておくことにしました。パノラマ写真は上海の街並みです。こういう風景は広がりをとらえてこそ迫力が伝わります。パノラマという手も常に意識の中に置いておきましょう。




オリンピックを前におしゃれなデザインのレストラン店が続々できています。地震のない北京だけに日本ではあまり見られないような、ガラスの使い方が目につきました。


アワビの醤油煮。乾物大国中国においても、なぜか日本産の乾しアワビが一番良いと言うことでした。中国で日本産のアワビを食べるとは思いませんでした。

将棋の原型なのか、町のあちこちで見かけました。お金がかかっているのか、かなり真剣な様子でした。


鶏を大きなかごにぎっしり詰めて、かなり急いでいる感じ。本当は、全体を入れたくて追い撮り(流し撮り)をしていたのですが、突然前を横切る人が…。失敗と思ったのですが結果的に動きのあるスナップショットになりました。