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 Vol.19/2001.9.17更新
『そのままにしておいてくれてありがとう』の巻
 古くなったものをどうするか………そのままの状態で置いておくという感覚は、日本では“野ざらし”にしておく、というニュアンスがあって、どうもマイナス・イメージがつきまといます。だから、貴重な歴史的物件なら、少なからず手を加えて、「ほら、美しく生まれ変わりました。」ということをやってしまう。そうすると、確かに、きれいなんだけど、なぁんか、そこにまとわりついていた時間の苔まで削ぎ取ってしまった感じがして、一気に興醒めしてしまうことがよくありますよね。
 かと言って、何もしないでおくと“さびれ感”が漂い始め、それもまたじんわりと落ち込んでしまいます。“いい感じで古さをキープ”-これはなかなか大変なことだと思います。
放置してあるのに、管理はされている、
そこが素晴らしい。
 
 そこで今回の写真。これはもう大真面目に“大好き!”です。ところは、アラバマ州のバーミンガム。この地名を聞いて「おっ、由緒あるベースボールの街じゃないか」というリアクションをする人は、きっと、当地で暮らして来た85才のお年寄りか、アメリカン・ベースボール・フリークか、東野hoboひろあき本人かでしょう。
 現在は、2Aクラスに所属する“バーミンガム・バロンズ”がある街ですが、かつては、ニグロ・リーグ(まだ、黒人がメジャー・リーグに参加出来なかった時代に、黒人たちだけで組織されていたリーグ)の強豪-“バーミンガム・ブラック・バロンズ”がいたところです。その当時に、日々、ベースボールを包む歓声が聞こえていたであろうリックウッド・フィールドが、いまもこうしてあります。解説板には「1910年の8月18日にオープンしたこと。アメリカに現存している最も古いパークだということ。ベーブ・ルース、ジャッキー・ロビンソン、タイ・カッブ、テッド・ウィリアムズなどもここでプレイしたこと、サチェル・ペイジやウィリー・メイズのこと」なども書き記されています。特別な改装をした様子はありません。ただ、ここを懐かしむ人たちが、時々訪れることで、朽ち果てずに済んでいるんです。古き良きものは、人々のハートがキープしていくものなんですね。大好き!!
アダルト$1、チルドレンとシニアは
50¢です。
アメリカン・ベースボール・マニアには
たまらない名前がいっぱい並んでいます。

文・写真/東野hoboひろあき


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