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全米を一年かけて車で廻った東野hoboひろあきさんが
各州で見つけた「笑えるアメリカ」をお届け!
皆さん、笑ってください!

「アメリカ新喜劇」はついに最終回!
本土48州制覇!

GW明け(予定)より新しい企画が新登場!お楽しみに!

Vol.48
/2002.4.15更新
『シャレなくっちゃ意味がない』の巻
 マサチューセッツという言葉は、中学生だった時に世界中で大ヒットした、ビージーズの名曲-“マサチューセッツ”で覚えました。当時は、それが州名だとは知らなくて、田舎にある町の名前だとばかり思っていたんです。その、60年代独特のきらめくようなメロディから受ける印象は「きっと、マサチューセッツという小さな町の男の子と女の子は、そこかしこで“小さな恋のメロディー”しとるんやろなぁ………ボクらと同い年ぐらいのくせして、キスしたりしよるんや。えぇのぉ。」と、浪花のこてこてボーイたちを羨ましがらせるものでした。その話を受けて、ボクはすかさず「マサやん(雅広君のあだ名)が、摂津(せっつ=大阪の地名)でチューしたら、これがほんまの“マサ・チュー・セッツ”や!!」と、実に下らない………けれど、13才にしては上等のシャレを言ったものでした。
 で、後になって、マサチューセッツというのは、小さな町ではなく、州の名前だということを知り、もうそんな駄ジャレも二度と口にすることはなくなったのです。
 そんな、なんとも情けないような思い出のあるマサチューセッツ州に、36才にして初めて乗り込むことになった時、宿を探す段になって、ボクは心のどこかで、かつて思い込んでいた町を探していました。ボストンなどという大都会ではなく、観光地に近い港町でもない。まさに、あのメロディーが似合うところ。そして、ずっと郊外のさらにもっと郊外にあるベドフォードという町に着き、ここだと確信したのです。そこは、6月の風に緑がさざめき、人々が幸せな顔をしている、絵に描いたようなアメリカの田舎町で、あのメロディーが流れて来るような………。
 そこに小さな理想的なモーテルを見つけ、ようやく落ちついたボクは、旅疲れを癒そうとベッドに両手両足を投げ出して、思わずつぶやきました。「今、マサチューセッツの、まっさいちゅうでっす……マッサチューデッス……マサチューデス……」。こんな自分が大好きや!!
ベドフォード・モーテルという綴り、書体。
ここから放たれているものがボクのアメリカ。

文・写真/東野hoboひろあき


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