この歌が世に出たのが、おそらく1965年ですから、他の何かなら「何を古いものを持ち出してるねん」という声も聞かれる事でしょう。それでも、歌は得ですねぇ。日本の安っぽい連続ドラマの主題歌になって、また流行ったりするんですから。音楽は得です。
さてさて、その内容は………。
“カリフォルニアを夢見てる”
葉っぱは全部茶色やし、空は灰色やし、
冬のある日、オレはずっと歩いてる。
そやのに、守られてるっちゅうか、ぬくいっていうか………。
ここがロスやとしたら、きっと、
これは、カリフォルニアの夢ん中やな。
そんな冬の日に、教会に入って、思わず立ち止まって
通路をついついと歩みでて、そう、膝まづいたんや。
祈ってるフリしたら、冷たい神父にはちょんばれ。
バレてたわ、ここに住むつもりやということは。
冬の日やったわ。
言わずと知れた、ママス&パパスのヒット曲ですが、こんな風に日本語にして読んでみると、イメージしてた世界がことごとく崩れて行くんじゃないでしょうか?
日本の演歌の世界が、欧米の人たちにはそう簡単には理解出来ないように、ボクたちは、アメリカの歌を理解は出来ないんです。『舟唄』にある「♪肴はあぶったイカでいい」という深みと「♪冬だけど暖かくて、膝まづいて祈るフリ」という根底には、遠慮の国と、主張の国の違いが大きくゆったりと横たわっていると思うんです。
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真っ青な空だけがカリフォルニアじゃない。
灰色の雲におおわれたカリフォルニアもある。
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文・写真/東野hoboひろあき