Goyard Club >> バックナンバー >> ケンクラフト

プロフィール  


コラムを書いてくださる高石賢一さん
 VOL.2 (JUL 25th.2000)
 FIELD OF DREAMS


Howdy、皆さん!!
"ハウディ"って挨拶知ってますか。 カウボーイの挨拶言葉で、"よう"って感じの言葉です。辞書で調べてみると、英語ではなく米語と表記されています。アメリカで生まれた言葉はまだ他にもたくさんありそうですが、皆さんの好きな野球関係では、"Ballpark"もそうなんですね。
 ボクがそれを知ったのは、"私を野球場へ連れてって"という歌の歌詞でした。 英語の題名は"Take Me Out To the Ballgame"だったかなあ。向こうの球場ではみんなで合唱するみたいですね。肩揺らしながらね。ノンビリした感じの古き良きアメリカを感じる曲のひとつです。野球場といえば、ケヴィン・コスナー主演の映画、Field of Dreams/フィールド・オブ・ドリームスのロケに使われた球場に訪れたことがあります。
野球場を入り口の方か見たところです。冬なので草がないのですが、夏になると一面トウモロコシ畑になります。

グラウンド面です。かってに遊んでもいいそうです。

映画では住まいになっていた家もそのまま残されています。
 5年ほど前と去年の2回行ってますが、映画なんかとっくに忘れさられているはずなのに、まだそのまま保存されています。その場所は、Iowa州のDyersville。あんな広いアメリカでどうやって見つけたのだろうかと思うほど田舎。アメリカのほぼ真中に位置する広大な農場地帯。そこには、ニューヨークやロスの大都会とは違う農業国アメリカの顔があります。Dyersvilleの場所が分からないと思いますので簡単に説明すると、当然のごとく日本からの直行便はなく、Chicagoからローカル線で隣町のDubuqueまで飛ぶこと45分、そこから車で西へ1時間ほどのところ。北海道の牧場地帯を何十倍にもした感じといえばその広大さがおわかりになるだろうか。町にはスーパー8っていう一泊$45くらいで泊まれるモーテルとスーパーマーケットが一軒づつ。ケンタッキーとサブウェイはあるけどマックやスターバックスはとなり町まで行かないと無い。というような田舎町に実は、ERTL/AMT社というアメリカでは老舗の模型メーカーの本社と工場があり、さらにTOY FARM MUSEUMなるミュージアムもあったりして、田舎町だといってもあなどれないのです。

 1945年設立のERTL社は農業用トラクターのおもちゃ/模型を作っており、その筋のコレクターの間では有名なブランド。 またAMTも1940年代からあるおもちゃ/模型ブランドで1980年代にERTL社に買収されたのですが、ブランド名だけは残されています。REVELL社やMONOGRAM社とならんでアメリカ製プラモデルの重要なブランドのひとつです。今では人件費の安い中国生産が当たり前でERTL/AMT社の製品もほとんどの物がそうなってしまったようですが、これぞというモデルはわざわざその町の工場で生産し、MADE IN U.S.A.を謳い文句にしたモデルもあり、また地元の人の大事な働き場所でもあります。 ミュージアムの方はそれほど大きなスペースではないものの、さすがメーカーのお膝元だけあってなかなか充実した内容です。毎年夏には、ファームトーイ & コンストラクションショーというオモチャ、模型の売り買いのイベントもそこで行われアメリカ全国(米語風にいうと、COAST TO COASTですかね)からマニアが集まり賑います。
 去年の8月にもそのショーに行ったのですが、ニューヨークあたりからもマニアが来ててビックリしました。その彼は、日本から来ているのにもっと驚いていましたが。面白そうな物がありそうな所があれば、とりあえず行ってみるというのが、KEN KRAFTを始めたころからのパターンというかクセになっていますが、ようは "無い物ねだり"なんですね、ボク自身が。おかげでいろんな珍しいものにもたくさん出会えましたが、 実は "物" だけではなくて、そこには人と人の出会いがあり、自分の世界感を広げてくれたり、新しい価値観を発見させてくれるんだなあと感じます。 百聞は一見に如かず、人生までも豊かにしてくれますよ。
では、次回まで皆さんお元気で。

トーイ・ファーム・ミュージアムの展示品。グリーンのボディカラーが特徴JOHN DEEREのトラクター。子供用のペダルカーまであってうらやましいかぎり。
 
日本でも人気のあるラジオフライヤーのワゴンも歴史があって、何台も展示されています。
 
60年代に作られたERTL社の製品。
 

戻る