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VOL.2「メジャーリーグ見に行っちゃいました!」

アメリカ4大スポーツといわれるNFL、MLB、NBA、NHLが、ここアリゾナにはすべてある。せっかくだもの、私は滞在中にできるだけチャンスを作っていろいろ観戦したいなと思っている。実はちょっと前までスポーツ観戦って好きでなかったんだけど、8月のオールスター戦の際にL.A.でアナハイムエンジェルスとWNBA(女子バスケ)とを観戦し、すっかり楽しくなってしまった。

おととい1対1のスコアから9回2アウトで2塁のランナーを帰し、逆転3勝目を上げ、ついにディビジョン・シリーズを勝利したアリゾナダイアモンドバックスは、今日からアトランタブレーブスと7戦を行なう。これに4勝すれば次はいよいよワールドシリーズ!シアトルマリナーズが同じように勝ち進めば、なんとここアリゾナで大魔人佐々木やイチローが見られるのだ。

でもそんなナショナルリーグ・チャンピオンシップシリーズなんて、きっと地元ファンかコネのある人じゃないと取れないんだろうなぁと思いつつも、チームメイト達に、せっかくアリゾナに来たんだから一度ダイアモンドバックスが見てみたいって、アピールしておいた。言うのはタダ、ここアメリカでは口に出さなきゃ何も始まらない。

鈴木選手を探せ!!
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朝、鍼に行って戻ってみると、地元TVはやはりダイアモンドバックス一色。するとチームメイトから急に「今行けばチケットあるってTVで言ってるけど行きたい?今すぐ決めて!どうするの?」って言われた。ほんとにチケットあるのかなと思いつつも、もちろん「行く!」試合開始1時、その時12時だった。

前回の練習ではダイアモンドバックスのアウエイのユニフォームを着ていたチームメイトは、今日はホームゲームのユニフォームを着て子供連れで、私をピックアップしてくれた。やはり球場周辺は混みあっている。彼女は球場から3ブロック離れた遠い駐車場に停めた。歩きながら見渡すと、球場周辺の駐車場も空いてはいたが並んでるし、そこまでの道も混みあっていた。やはりユニフォームを2着持ってるだけあるなぁと思った。

当日券売り場はどの窓口も10名程度の列、なんだか普通にチケットを売っている。並んでいる間後ろのおじさんがかなり興奮して、今日はランディジョンソンが完封して勝つからって、大きな声でつぶやいている。。彼の予想は、ダイアモンドバックスファン全員の予想で、希望でもある。にわかファンの私はランディジョンソンの名前だけは知っていた。そう彼に言うと、今度はいろいろ教えてあげたくなったらしく、ダイアモンドバックスにはいいピッチャーが二人いて云々。。。ランディジョンソンは身長がどのくらいあって。。。などなど、いろんなことを教えてくれた。

いよいよ私たちの番、価格入り座席表を見せられた。一番安い席(3階席)で28ドル、高い席(バックネット裏)で130ドルくらい、彼女は迷わず「3塁側でいい席空いてる?」と聞くと、「今空いてるのは、ここで、70ドル」って言われた。(注:日本から見に行って一番間違っちゃいけないのが、大リーグではホームチームは3塁側ってことも結構あるってこと。)彼女の指定した席はだいぶ外野席よりだが、前から2ブロック目の席だった。この70ドルを安いと考えるか、高いと考えるか、それはわからないけど、一生に一度は見てみたい私には別に高くない価格だった。けれど彼女は7歳の子供連れ、二人分買うのは高いと感じるだろうなぁと私は思ったのに、彼女は迷うことなく、その席を購入し「いい席が取れた」と喜んでいた。やはりユニフォームを2着持ってるだけあるなぁと思った。

日本でのテロ報道が信じられないくらいチェックは甘かった。バック持っている人の10人に1人くらいしか中を見ない。何事もないときの東京ドームの方がまだ荷物チェックは厳しい。更に金属探知機もなく、すんなり入れた。ここは空港に程近く、球場上空はちょうど離着陸のコースなのに、こんなでいいの?

中に入ると今までの暑さが嘘のように涼しかった。ディーゲームは屋根を閉めるそうだ。ナイターの時には星が見えるから、もう一度来るべきだとそう言えばさっきのおじさんも言っていた。回転式の巨大窓は開いた状態た。なんて見渡しているうちにほどなくセレモニーが始まる。(たぶん有名な)トランペット奏者が国歌を演奏した。演奏中は売店のお兄ちゃん達も全員仕事を中断して右手を胸に当てて神妙な顔つきなのが印象的だった。

試合の帰りに乗った人力自転車。
けっこうチップ弾んだんですよ。

私はビールをゲットし、席を探した。なかなかいい席、そしてアメリカのスタンドは気持ちがいい。なぜかっていうときっとネットがないからだと思う。ダイアモンドバックスのスターター選手たちがコールされ、守備に散らばる。ピッチャーは私の唯一知ってるランディジョンソンだ。1回の表、連敗の続いている彼はなかなかストライクが入らない。いやな予感。最初のバッターに3ボール、続く初のストライクには観客全員総立ち大拍手喝采。大丈夫こんなで?次のバッターにも、その次のバッターにもボールが先行したがなんとか乗り切った。

その裏、ダイアモンドバックスは難なく、得点をあげた。たぶん私を含め観客全員が、この1回の攻守で、20回くらい起立・着席を繰り返した。2回からはランディジョンソンも調子アップ、三振を山ほど取り、誰も塁に出さない安心したピッチング。

落ち着いてきたので、あちこちきょろきょろと見回してみる。ミラービアガーデン発見!今度はあの席に座りたい。噂のプールとスパ発見、なんだあんなに狭いんだ。私の興味はつかない。今度はお腹がすいたんで、ホットドックを買う。ビール大6ドル50セント、ホットドック5ドル、高いけど、東京ドームと同じくらい?

チームメイトの子は、ダイアモンドバックスの帽子を持ってきていて、自分が買物やトイレに席を外す度に「ボールが飛んできたら、この帽子で絶対取ってね」と私にその帽子を託した。残念ながら彼女がいるときもいないときも、私たちの周辺にはボールは飛んでこなかった。日本だとファールボールは貰えないらしいが、アメリカではそれを楽しみにきている人がかなりいるようで、その裏づけにかなりの人が、グラブやそれを目的とした帽子を持ってきている。更にこの日相手チームのバットがスタンドに飛んで、一人の観客がキャッチ、係員がそれを取り上げると球場中が大ブーイング、けれど代わりのバットを渡され、そのブーイングは羨ましがるため息に変わった。日本もファウルボールくらいくれればいいのにね。

客席を見渡すとチームカラーのパープルばかり、そして顔にはマスコットの蛇のペインティング。ちょっと羨ましくなり私もTシャツお買い上げ!ついでにアイスクリームを買ったら4ドル50セント、それって500円でしょ、さすがにそれは高いと思った。

球場探検、ウォッチング、ショッピング、起立着席・・・なんてしてると8回更にダイアモンドバックスはもう1点を上げ、勝利を手中にした。

続く9回表、久々にランナー2人を出したが、最後は三振、ファン全員の予想通りランディジョンソンの完投勝利。気持ちいい幕切れだった。

駐車場まで遠いなぁと思ってた帰り道は、人力自転車で!ボラれそうと思って、料金を聞くと「心づけ」なんですって!それを聞いてチームメイトはなんと12ドルも払ってた。私が普通そんなに必要なの?って聞くと、私重いし、みんな楽な思いしたし、ダイアモンドバックス勝ったし、いいじゃないって言った。それこそ私のまだわからない世界「チップ」なんだよね。今日はたくさんアメリカに触れた1日でした。

文/写真 鈴木弘子

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