|
1cupから10cupsへ変わったってことは、GYCスタッフ10人が持ち回りで編集後記を書いていこうと言うことなのです。きっとみんなウケを狙って、あることないこと書きそうな気がしますので、当然GYC事務局の恥ずかしい部分を世間に公表してしまうことになることは避けられないでしょう。まっしかし、そこは前向きに『モノ』をテーマに個性豊かに引継いでいく予定です。乞うご期待ください。
第1回目の今回は事務局の近くで食べられる『カツ丼』のことです。15席ほどのそのお店は、お昼時は相席をしなくてはならないほど込み合います。夫婦で仲むつまじく営業をしているその食堂は、『うなぎの○○』という店ですが、お客の大半はカツ丼を注文し、店頭からうなぎを焼く煙りが出ているのを見たことがありません。
ある日お客が「うな丼ね〜」と注文したところ「わるいね〜、今日はうなぎ、無いんだ〜」と平気で言ってのける店のご主人。まさしく10cupの第一回目に相応しい話題です。
「ごめんね〜。おじさんサ〜、このことを保健所に言われちゃうと明日から首括らなければならないんだヨ〜。だから内緒にしておいてね〜」 カツ丼と一緒に注文したお吸い物に小さなゴキブリが入っていた時のことです。お吸い物を取り替えるだけで、食べ物屋の死活問題をサラッと受け流す、懐の深さを垣間見ることが出来ました。
こんなこともありました。1人のお客に続いて、事務局の3人がカツ丼を注文したところ、その都度オーダーを通している奥さんに「バカッ、注文は一度にとってこい!ちょびちょび言われたら一度につくれないだろう」と、パーンと奥さんの頭を叩くご主人。カツ丼ができて、ご主人みずから最初のお客に配り、続いて我々のテーブルに2つ。「ごめんね〜。コンロが3つしかないから一度に3つしかできないの。もう一つはすぐ作るからまっててね〜」
誰も怒れない独特の考え方と雰囲気がこの店にはあります。
でも、いつも新しい話題を提供してくれるこの店ですが、夏の間は行きません。
垣間見える厨房のまな板が真っ黒なだけが、その理由じゃありません。ご主人はバイクでの出前から帰ったまんま、カッパと軍手のまま配膳したりします。奥さんも洗いものの途中で、ゴム手袋をしたままカツ丼を配ったり、ヤカンでお茶を継ぎ足してくれます。『肝吸い』に肝心の『肝』が入ってないことを言うと、「ごめんね〜」と、厨房から手づかみで肝をもってきて、ポイ、ポイと我々の器にいれてくれます。

肝吸い |
某役所から営業停止を受けた噂は聞きませんから、自然と丈夫なお客を選んでいるのか、運が良いのか、その真意は定かではありません。
そんな楽しい話題を提供してくれる店ですから、お客さんは皆、夫婦の会話やしぐさを観察し、店の中はシーンとしています。この話題は酒の肴にもなります。
GYCもこの店に負けないように、話題多いHPを提供しなくてはと日夜奮闘しております。これからも応援お願いいたします。
ところで、静かな店でゆっくりとカツ丼を味わってみたい方がおりましたらご一報ください。特別にお教えいたします。藤原さん、どうですか! カツ丼、美味しいですよ〜。(※私は決して営業妨害しているつもりはありません!)
G事/川俣 文成 |
|