2008年02月07日
恐怖政治だったのかぁ。
今日は長いぞ。
今までさんざん銀行の悪口を書いてきた。それは、彼らが寡占企業であることにあぐらをかいて、手前勝手なルール(手数料や金利の額や自分勝手な統合や貸し渋りやなどきりがない)を作ってきたからだ。
しかし、さらにあこぎな企業があった。完全な独占企業で、ルールは自分で決め放題の企業があった。
それは電力会社だ。
私の事務所は一般の電気とは別にクーラー専用のラインが繋がっている。
ここのラインは夏しか使わない。秋から春にかけての使用量は毎月0 kwである。
ところが毎月、基本料金は1,071円しっかり取られている。ま、ボーッとしてた私もバカなんだけどね。
これは止めておかねばと、東京電力に電話した。
「あのー、かくかくしかじかでクーラー用の電気を止めたいんですが」と。
すると、
「電気は1年契約なので一旦止めると1年間は再契約できないけど、それでもいいのですか?」と訊かれた。
つまり、今とめちゃうと来年の夏に「クーラーを入れたいんで、再開をお願いします」と言っても「ダメです」って言われちゃうらしい。
「なぜ1年契約なの?」
「約款ですから」
「なぜ1年じゃないとダメなの?」
「発電設備を作るために費用がかかる。この設備は、夏用の設備とか冬用の設備とかを作っているわけではない。だから1年で契約してもらわないと困る」と。
「通年を見越して設備を作るのはどの企業でも同じことでしょ? この季節は客が多いからとか少ないからといって店舗の大きさを変える訳じゃない。それを承知で規模を決めてるんでしょ。だからといって客に年間契約しろとか毎月必ず買い物に来いとかは言わないよ。」と。すると
「電気は貯めておけない商品なんで、年間で計画を立てている。年間契約でないとお受けできない」と
「貯めておけない商品なんていくらでもあるよ。花屋の花は萎れるよ」
実は、私の事務所ではこれとまったく反対のことがあるのだ。冬の暖房である。
私の事務所はガスストーブを使っている。事務所にはキッチンがないので、ガスはストーブだけのためにひいている。
だから毎年「もーこれだけ温かくなったらストーブは使わない」と思ったら東京ガスに電話してガスを止めてもらうのだ。
そーすると、基本料金も無しになる。月の途中でも日割りで計算してくれる。さらに復帰はいつでもOK。
止めた次の日に「やっぱり寒いぃ」と言っても再開してくれる。止めるときも開けるときもガス漏れ検査をしにわざわざ来てくれるという面倒くさい作業が伴うのにちゃんとやってくれるのだ。うーん、さすが東京ガス。
それに比べ、何ら工事を必要としない電気を一度止めたからといって、再開するのに「1年はダメ」とはどーゆーわけだ? 電線を外すわけでも、工事をするわけでもない。
1年はダメ!と言う根拠がわからない。
制裁か? 懲罰か?
「じゃ、もし今、『止めます』と言ったら来年の今日までは『やっぱり考え直したんで再開してください』って言ってもダメなんですか?」
「はい」
「とりかえしがつかないんですか?」
「はい。とりかえしはつかないです」
「一度『止めます』って言ったら、1年間は絶対に『電気をつけてやらない』ってことですか?」
「はい」
「御社は独占企業ですよね」
「はい」
「御社の契約に不満だとしても他で電気を買うことは出来ないですよね」
「はい」
「御社の決めた契約内容に従わないと電気は供給されないんですよね」
「はい」
「で、その契約内容は選択肢の幅がないものなんですか?」
「はい」
会社が1つしかないならばせめて契約内容の”選ぶ権利”ぐらいは欲しいものだ。携帯電話だって保険だって(どちらも独占企業ではないが)**コースとか**プランってのがあって消費者各自が自分の好みや生活パターンに応じて選べるものだが…。
「じゃー、その条件に従わざるを得ないじゃないですか」
「はい」
「選択の余地、ないじゃないですか」
「はい」
「こっちで決めた。それに従え。嫌ならライフラインを止めるぞ。ってことですか?」
「はい」
「それって”恐怖政治”なんじゃないの?」
「はい」
耳を疑ったよ。
「恐怖政治なんですか?」
「はい」
再び耳を疑った。
「御社は恐怖政治をなさってるんですか?」
「はい」
認めちゃったよ。
ガスはもちろん水道だって新聞だって、日割りで止めてくれる。
使わないものは使わない。それが”モッタイナイ”ってことじゃないの?
今後のエネルギー問題を考えるとエアコンなどは”なるべく使わない方向”にもっていくほうがいいのではないの?
「使わないときは元栓を閉める」「使いそうもないのでしばらくの間は止める」ってことが大切なんじゃないの?
フレキシブルに電気を止めたり、基本料金や使用料が日払い計算できれば、みんなもっと節約する意識が高まるのではないだろうか? 関係ないか?
実は前々から、電力会社には疑問に感じていたんだよな。
何がって?
オール電化ってやつだ。
なぜ”オール”なのか? って。
CMでは、オール電化は地球に優しいエコだとか安全だとかいってるけど本当にそーなのか? と。
どーも、”オール”ってとこに引っ掛かってたわけ。
今、必要なのは「エネルギーの一本化」ではなく「エネルギーの分散化」ではないのか?
なのに、なぜ”オール”?
オール電化にすると割引や住宅ローンの金利を下げるサービスがあるらしいのだが、なぜ「全電化」にしたいのか? ”オール”にして家庭からガスや灯油を閉め出して何がしたいのか?
”オール”という集中化に薄ら寒いものを感じずにはいられない。だいたい、オールってのは全体主義者、ファシストの考えることだよ。恐怖政治って認めちゃってるし。
オール電化にしてしまったら、電力会社の決めた契約内容にすべて従わざるを得なくなる。従わず、電気を止められたら、風呂にも入れないし、お湯も沸かせない。
たしかに石油や天然ガスは化石燃料だ。いつかは枯渇する。
しかし、ウランだって地球の奥から掘り出した鉱物だ。いつかは枯渇するだろう。
天然ガスや石油を燃やして出る二酸化炭素は植物によって酸素に戻すことが出来るが、核廃棄物は土に埋めるだけだ。それとて本当に安全なのか?
二酸化炭素は酸素に戻るチャンスがあるが、核廃棄物は有益なものに戻るチャンスがない。正真正銘の無益なゴミだ。いや、無益なだけではない。危険で有害なゴミだ。
「原子炉の中で核分裂が繰り返されている核発電所」と「最もCo2を排出する施設である燃焼発電所」と「森を沈めるダム発電所」は本当にエコなのか?
で、私は決断しました。
「使わないものは止めます。止めてください」
「1年間は再開できませんがいいんですね」
「はい」
クーラー用の電気、止めました。
向こう1年間クーラー用の電気を再開できません。
来年の夏はクーラーなしで過ごしてやる。
恐怖政治に屈するよりはマシだ。
投稿者 fujiwara : 2008年02月07日 10:11
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コメント
ちょっとデカくて初期費用もかかりますが、ガスヒートポンプエアコンというものもあります。
http://eee.tokyo-gas.co.jp/product/ghp/index.html
恐怖政治はもちろん夏の猛暑にも屈することなく快適な夏が過ごせるのでは?
投稿者 山の長老 : 2008年02月08日 12:47
かなりいけてる担当者ですね。
名前もちゃんと控えたの?抗議のメールぐらい入れた方がいいかもね。じゃ、長期で留守(海外とか)にする場合ショ−トとか火事の事考えて切ってもらっても、帰ってきたら電気繋いでもらえないんだ?
すげーなー
投稿者 マイケル : 2008年02月08日 13:05
山の長老さんへ
これ、イイですね。ガスヒーポンですね。
そのうえ、電気の1/10のエネルギーですむんですね。
スゴイ。
マイケルさんへ
名前も控えてありますよ。恐怖政治をおこなうファシストの名前とその現場責任者の名前は把握しないとね。
長期の留守でも、止めたら復旧できません。
自分でブレーカーを落として、届け出をすると月の基本料金を半額にするというのが最大の譲歩のようです。
しかし、それも「検針日と検針日の間に1日でも使ってたらその1ヶ月の基本料金は全額払う」そうです。
そのうえ、検針日は(うちの場合)「12日ごろ」とか曖昧なもので、「いつ見に行くかは、特定できません」とのことです。
たとえば、マイケルさんの検針日が毎月10日頃とします。で、2/9から旅行に出かけるとします。
2/9に関しては出発までの時間は電気は使うでしょうから2/10から止める契約をして2ヶ月の旅行に行ったとします。ところが、その月は9日に検針に来てたら(何しろ10日ゴロですから)、9日は使ってるので2/9〜次の検針日までの基本料金はまるまる1ヶ月分請求されます。マイケルさん的には、「半額になってるはず」とお思いでしょうが。出発までのほんの何時間が1ヶ月分にカウントされてしまいます。
次に恐怖政治結社は3/10頃に検針に来ます。
そして、マイケルさんが4/10に帰ってきてその日から電気を使ったとします。
この時、検針が4/9ならば、3/10〜4/9まではメーターの数字が動いていないので、基本料金は半額ですみますが4/10に検針に来ていたら、数字が動いているので、3/10頃〜4/10頃の基本料は全額です。
マイケルさんは、まるまる2ヶ月間留守にしてても、2ヶ月間の基本料金が半額になる手続きを取っているのに、2日間使ったら全額請求です。
ま、これは極端な例ですが、そーゆーことです。
なにしろ、検針日は「いつかわからない。ゴロです」ってわけですから、恐怖政治結社側の思うがままです。
検針日を「ゴロ」としか教えてくれないとこが、もはや無茶苦茶です。
投稿者 藤原ヒロユキ : 2008年02月08日 16:09
ちなみに、ガスって、止めてる間の基本料金はタダです。これが当たり前だと思うんですが、東電の例から考えると、「東ガスは良心的だ」とすら錯覚してしまう。
もし、検針日と検針日の間に何日間か使ってから止めたとしたら基本料金を日割りしてくれます。
東電は検針日から1日だけ使っても1ヶ月とみなすのに対して、東ガスは1日しか使わなければ30分の1です。2日ならば30分の2。
非常に明確でクリーン。
もちろん、いつでも再開できます。
投稿者 藤原ヒロユキ : 2008年02月08日 16:36
はじめましてです。 その電力会社の担当者さんの説明、何かヘンですよねぇ。だって、引越しで電気を止めたら基本料金も日割り計算だし、新居で使い始めて最初の検針日までも同様でしたよ。それに年間契約ってコトなら「止めてから1年過ぎなきゃ契約しない」じゃなくて「契約した日以降、1年経たなきゃ解約できないよ」じゃないんですかね?電力会社と客の契約は”契約書”ではなく”約款”のハズ。だったら約款のドコに、そういうコトが書いてあるのか説明に来て貰った方が良いのでは?当然無料で来てくれますよ。ワタシの母親も、ある疑問を電話で聞いたけど埒があかず、説明に来て貰って解決したらしいですわ。
投稿者 もんがー : 2008年02月09日 19:41
電力会社は、自社製品の使用を控えるTVCMを放送する、数少ない企業だと思っていましたが、お金は払い続けないといけないのですね。
驚きです。
投稿者 とらぢ : 2008年02月09日 23:19
ももんがーさんへ
引っ越しの場合は、ももんがーさんの仰るとおり電気を止めて、新居で再び再開することが出来ます。引っ越しに限りいいそうです。私が一旦引っ越して夏に再びここに戻ってくるのならば、可能だそうです。
今、私が直面しているのは、引っ越しはしないが全く使う可能性のないライン(冷房専用)を止めたいという希望に関して「止めると1年間は再開できない」という問題です。
なお、この件はすでに同じ内容の話し合いを2度しています。2度とも同じ解答でしたので、意を決して「1年間は再開できないのを覚悟の上で、使わないものは止める!」という選択をしました。
この選択は私にとっても苦渋の選択です。
正直な話、昨夏の暑さを考えると…と悩みましたが、無駄なものは使わないほうがイイと考えました。
とらぢさんへ
たしかに、自社製品の使用を控える広告をしていますね。
もし、本当に「使用を控える」ことを広めたいならば、電気以外のエネルギーの利用も推進するCMもすべきなのではないか?と思います。
しかし、「オール電化」によって台所や風呂場もガスから自社のマーケットに変えさせ、エネルギーの一極化を進めている気がします。
投稿者 藤原ヒロユキ : 2008年02月11日 14:37
私は、電気とガス(都市ガス、プロパンなど)とさらには石油系(灯油や軽油やガソリンなど)や植物系(薪や炭、植物油など)といったエネルギー達がバランスよく使われることが必要だと思っています。
なので、オールはよくないと思っています。
とにかく、エネルギーを一極化すると”そこがダメになったらどーにもならん”ことになると思いますが、いかがでしょうかねぇ?
投稿者 藤原ヒロユキ : 2008年02月11日 14:46
